生命が目覚める季節—啓蟄—

春の訪れを告げる「啓蟄」—生命が目覚める季節

3月上旬、二十四節気の一つ「啓蟄（けいちつ）」を迎えます。「啓」は“開く”、“蟄”は“土の中にこもる”という意味があり、寒い冬の間、土の中でじっとしていた虫や小さな生き物たちが、春の気配を感じて地上に姿を現し始める頃とされています。

この頃になると、日差しが少しずつ暖かくなり、梅や桃の花が咲き、野鳥のさえずりが賑やかになってきます。また、春の訪れとともに、人の心や身体も自然と活発になり、新しいことを始めるのにふさわしい時期とも言えるでしょう。

昔から農作業の目安ともされてきた啓蟄ですが、現代に生きる私たちも、この季節の変化を感じながら、心機一転、新しい挑戦をしてみるのも良いかもしれません。

自然が動き出すこの時期に、身の回りの小さな春を探してみてはいかがでしょうか？